ノートパソコンおすすめ17選！初心者向けに選び方を分かりやすく解説

ノートパソコンを含む全てのPCには「OS（Operating System オペレーティングシステム）」という、コンピューターのシステムを管理しているソフトウェアが搭載されています。
初心者がノートパソコンを選ぶ際は、まず搭載されているOSの種類を事前に把握しておくことが大切です。

OSは大きく分けて「Windows OS（Microsoft）」「Mac OS（apple）」「Chrome OS（Google）」の3種類があります。

OSによりウィンドウのボタン配置や設定方法の相違など、PCの使い勝手が異なります。また、起動できるソフトウェア・アプリにも違いがあります。
ノートパソコンを購入した結果「操作感が自分に合わない」「使いたいソフトウェア・アプリが使えない」とならないよう、事前に各OSの特徴を把握しておきましょう。

・Windows OS（Microsoft）

OSの中で最も普及率が高いOSで、初心者にも簡単な操作で扱えるのが特徴です。
Windows OSのノートパソコンは種類が多いため、購入する際にも同じOS同士で、性能比較し、自分にあった製品を選ぶことができます。

また、対応しているソフトウェア・アプリも多く、汎用性が高いこともWindows OSが選ばれる理由の一つです。

・Mac OS（apple）

Mac OSは、Apple社が製造しているOSで、Windows OSと同レベルに有名なOSです。
対応しているソフト・アプリはWindows OSに比べ少ないですが、iPhone・iPadなどのApple製品との互換性が高いのが良い点です。

また、Macはペイントソフトやプログラミングソフトなどの、専門的なソフトウェア・アプリの起動に長けており、その専門的なソフトを快適に使えるように、本体の性能も高めです。Windows OSに比べクリエイター向けだと言えます。

・Chrome OS（Google）

Chrome OSは、検索エンジンで有名なGoogleが開発したOSです。操作感がタブレットに近く、基本的にAndroidのアプリをChromeOSのノートパソコンでも使うことができます。Androidのアプリであれば、負担少なくノートパソコンで快適に操作できます。
元々モバイル向けに開発されたOSであるため、Chrome OS自体の動作が軽いのが特徴で、本体の性能が比較的高くなくても、動作可能です。

また、ほとんどの端末に画面を直接触って操作できるタッチパネルが搭載されているため、直感的にアプリを操作できます。

「初心者向けノートパソコンの選び方」について、パーツなどの基本用語を交えて解説します。

初心者向けノートパソコンの選び方にポイントは以下の通りです。
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ノートパソコンの選び方として、まずはサイズ（インチ数）を重視する必要があります。ノートパソコンのサイズはモニターの大きさに関係するため、作業の快適さにも影響します。

携帯性と快適さを両立したい場合は、基本的に「13～15インチ」のノートパソコンがおすすめです。持ち運びやすさとモニターの大きさが程よいサイズだとされています。
また、ノートパソコンを選ぶときは、重量と解像度に関しても注目しましょう。基本的には、1kg程度のノートパソコンはかなり軽めで、1.5kg以上から重たい部類に入ります。
解像度とは、画面の精細さを表す性能のことで、モニターのピクセル数（画素数）です。数値が高い方が、精細な表現が可能です。
解像度が高いとインチ数は大きくなる傾向があります。代表的なところをまとめると次の通りです。

持ち運び前提でノートパソコンを選ぶ場合は、「モバイルノート」を選択してみるのもポイントです。10型～13.3型のモニターが搭載されているうえにコンパクトで軽い要素を追求しているため、「ノートパソコンの持ち運びやすさ」に着目している場合は選択肢の1つだと言えます。

ノートパソコンのサイズについて、詳しく知りたい方は、「ノートパソコンのサイズは何インチが最良？サイズ別おすすめ14選」の記事もご覧ください。

ノートパソコンにはCPUというパーツが搭載されています。CPUはパソコンの頭脳でもあり、CPUの性能が高いほど高度な処理を素早く行うことが可能です。言い換えれば、CPUの性能が低いと動作が重くなり、快適な作業が難しくなります。

CPUの性能は「Core i ◯ △△△△」「Ryzen ◯ △△△△」といった具合に、番号で見極めることができます。
「◯」は3、5、7などCPUのグレード（シリーズ）を表す数字が入り、「△△△△」には開発された世代や、搭載されている機能の情報が含まれています。△の先頭一桁、もしくは二桁が世代を表す情報です。

例えば、「Core i5-13600」と「Core i5-10600」なら、
「Core i5-13600」のほうが基本的に性能が優れています。
CPUはノートパソコンの中でも重要なパーツのため、高性能を追求するとコストが高くなります。
3Dゲームや動画編集をする目的ならCore i7シリーズやRyzen7、ちょっとした画像編集やプログラミングの勉強ならCore i5やRyzen5、ブラウジング目的であればCore i3やRyzen3というように、目的に合わせてCPUのグレードを変えることがベストです。

ノートパソコンのメモリは「データを一時的に保存する場所」のことを指します。料理では“まな板”に例えられ、メモリが大きければ大きいほど、同時に作業できるソフトやアプリも多くなります。

起動しているソフトがメモリの容量をオーバーすると、「ソフトやアプリが突然終了する」といった現象が発生するため注意が必要です。
その大きさは「ギガバイト」と言われ、16GBのように省略されています。基本的には数字が大きいほど性能も優れていますが、大量のメモリを搭載しても性能がオーバースペックになってしまう可能性もあります。
ネットサーフィンや動画閲覧など、ブラウザ以外のソフトを起動することがほとんどない場合は4GBの容量でも問題ありません。音楽を再生しながらブラウザで複数のタブを開いたり、ソフトを併用したりする場合は8GB以上がおすすめです。
動画や画像編集などのグラフィックソフトや、さまざまなソフトを同時起動するプログラミングなどが目的の場合は、16GB以上のメモリを搭載したノートパソコンがおすすめです。
より大量のメモリが必要なソフトウェアを動かしたい場合は、ノートパソコンではなく、メモリの増設が可能なデスクトップ型パソコンが選択肢の1つにあがります。

ノートパソコンのストレージは「データを長期的に保存する場所」のことを指します。料理では“冷蔵庫”に例えられ、容量が大きいほど、さまざまなデータを保存することが可能です。
そんなストレージにはHDDと（ハードディスクドライブ）とSSD（ソリッドステートドライブ）の2種類が存在します。

ストレスのないノートパソコンが欲しい場合は、SSDを搭載したノートパソコンがおすすめです。SSDはデータの伝送に優れており、ソフトやアプリ、ドライブ内のデータ読み込み速度が高速です。

また、SSDにも種類がありSATAと呼ばれる方式で接続される従来からの方式と、M.2と呼ばれる新しい方式での接続タイプがあります。M.2の方が、SATAに比べると、6～7倍の速度がでるので、より快適に使いたい方は、M.2 SSDを選びましょう。

また、SSDは衝撃に強いため、「持ち運び時の衝撃でデータが破損した」といったトラブルが起きにくいのも特徴のひとつです。

容量の目安としては、メールの送受信やインターネットの閲覧が目的の場合は128GB以上、デジタルカメラなどの画像保存では256GB以上、動画など容量の大きいデータやアプリをインストールする場合は512GB以上あると便利です。近年ではデータを無料で保存できるクラウドサーバーも増えているため、パソコン本体の容量をそこまで気にしなくてもよいでしょう。

動画編集やゲームを楽しみたい方は、グラフィック性能（GPU）についても確認しておきましょう。
グラフィック性能は、画像処理や映像処理、3Dグラフィックス処理に影響します。ノートパソコンには、CPUに内蔵されたGPUもしくは、GPUだけが別で搭載されたグラフィックボード（ビデオカード）を搭載したモデルがあります。

内蔵GPUと、別で搭載されたGPU（分離GPU）の特徴を整理すると次の通りです。

GPUの性能は、内蔵GPUと分離GPUでは、10倍以上の差がでることもありますが、ネットサーフィンやOfficeソフトでの軽作業であれば、内蔵GPUのモデルでも問題なく使用できます。

外部電源で充電できない場所に持ち込む場合は、バッテリーの容量（駆動時間）にも着目しましょう。充電のできないカフェや学校などに持ち込む場合は、バッテリーが長時間もつノートパソコンがおすすめです。

ちょっとした文章作成や動画再生であればバッテリーも長持ちしますが、3Dゲームや動画編集など、負荷の大きいアプリを活用するとバッテリーが早く消費されます。
なお、保存環境や経年劣化によってバッテリーの寿命は短くなりやすく、実際のスペックよりもバッテリーがもつ時間が少なくなってしまう傾向にあるため、注意が必要です。したがって、使用するバッテリーのもちが悪くなることを前提に、ノートパソコンを選ぶことをおすすめします。

外部接続端子や、光学ドライブは接続するものをイメージして選ぶと良いでしょう。

ノートパソコンについているUSB端子は、マウスをはじめ、USBメモリやスマートフォンなど、さまざまな周辺機器を接続するために必要です。複数の端子があればノートパソコンの使い勝手も良くなります。
ノートパソコンには一般的に、「USB Type-A」が搭載されています。近年では「USB Type-C」が搭載されているモデルも多いです。USB Type-Cは、小さい端子でありながら、高速なデータ伝送が可能であり、外付けモニター出力機能が備わっていれば、モニターとの接続も可能です。ノートパソコンをより便利に使用するならば、あると良い端子といえます。

また、HDMI端子の有無も大切なポイントです。HDMI端子があれば外部のディスプレイやモニターに映像を出力できます。ほとんどのモニターには、HDMI端子が備わっていますので、プレゼンや資料共有などで活用する機会が多いのであれば、HDMI端子があると安心です。USB端子と合わせてチェックすることをおすすめします。

他にも、光学ドライブが搭載されていればCDやDVD、ブルーレイといったデータを読み込めます。しかし、ドライブを搭載すると重量が増えるなどのデメリットもあり、光学ドライブが搭載されたノートパソコンの数は多くはありません。ソフトウェアのインストールもインターネットを通じで行うことが多いですし、最近では、YouTubeやオンデマンドサービスをの利用機会の増加に伴い、光学ドライブの需要が低下しています。

外付けのドライブも近年では安価に手に入るため、使用頻度が低い場合は、始めからドライブが搭載されていないノートパソコンを選ぶことをおすすめします。

ノートパソコン製品の中には「Microsoft Office（マイクロソフトオフィス）」がセットになっている場合もあります。単体で購入するよりも価格が安くなっているため、Officeソフトを利用する予定があればOffice搭載のノートパソコンを購入するのもおすすめです。
ただし、ノートパソコンに付いてくるOfficeソフトは、原則としてセット購入したノートパソコンでしか活用できません。Officeソフトを単品で購入すると、2台以上のパソコンで利用できたり、買い替え時に別のノートパソコンへ移したりできるメリットがあります。

また、Office自体にも「定額サブスクリプションのMicrosoft 365」「買い切りのMicrosoft Office 2021/2019」といった具合にバージョンによって違いが存在します。利用できるソフトやかかる費用が異なるため、あわせて確認しておきましょう。

サイズの小さいノートパソコンは、キーボードもコンパクトで、配列も通常のキーボードやデスクトップパソコン用のキーボードとは異なり、独自配列になっている場合もあります。選ぶ際に、よく使うキーボードが適切に配列されているか、キーのサイズが好みと合っているかも確認しましょう。
特に、「Fn」「Alt」「Ctrl」「Shift」「矢印」キーの配置は、モデルによって異なります。

また、キーボードの構造や打感も、ノートパソコンによって違いがあります。
本体を薄くするため、浅いタイピング可能なパンタグラフと呼ばれる構造が用いられることが多いですが、キーとキーの間の間隔であるキーピッチはモデルによって違うため、自分に合ったものを選びましょう。

海外製のノートパソコンも多いため、日本語配列なのか、英語配列なのかも確認してください。特にこだわりが無ければ、日本語配列を選べば間違いありません。英語配列の場合、普段職場や学校で使っているキーボードとは配列が異なるため、慣れるまで時間がかかり、英語と日本語の切り替えをするのに、「半角/全角」キーがないため、「Alt」＋「~」の2つのキーを押す操作が必要となります。

ノートパソコンによっては、キーボードが脱着可能で、外してタブレットパソコンのように使用できる製品もあります。

用途や好みに合うキーボードの種類を選ぶようにしましょう。

ノートパソコンを選ぶときはメーカーに注目してみるのもポイントです。ノートパソコンの性能に差がなかったとしても、メーカーによってサポートの手厚さや使いやすさが異なります。
そのため、ノートパソコンの使い方に不安がある場合は、サポートが充実したメーカーから購入することをおすすめします。基本的には、以下のサポート面をチェックしておきましょう。

• ・サポートの対応時間
• ・サポート対応の仕方（チャット、メール、電話）
• ・サポートの対応範囲（基本設定からインターネット設定、その他トラブルまで）
• ・サポートの対象期間

たとえば、「マウスコンピューター」のノートパソコンは高性能だと評判のメーカーです。24時間365日の電話サポートを行っており、Windowsの使い方やインターネット設定まで、簡単な説明のサポートも受けられます。「HP（ヒューレットパッカード）」は高級感のあるデザインに力を入れたメーカーです。薄さ・軽さに力を入れており、小型ノートPCも多くなっています。新品購入から1年間サポートがついているほか、定額の「HPなんでも相談サービス」を利用すれば、セキュリティやプリンター設定など、ノートパソコン以外の相談もできます。
また、「富士通」は特にサポートに力を入れているメーカーです。電話サポートでは、パソコンの使いこなし方のほか、有償で自宅まで出張してくれるPC家庭教師や、各ソフトの接続方法などを教えてくれるコンシェルジュサービスなど、はじめてパソコンの設定をするといった人にもおすすめのメーカーだと言えます。
このようにメーカーによってサポートの時間や範囲、内容が異なるほか、取り扱っているノートパソコンの傾向も異なります。とはいえ、はじめてノートパソコンを購入する場合は、性能の違いを見極めるのも難しいでしょう。
まずはサポートの手厚さに目を向けて、「自分が購入後に安心してノートパソコンを使えそうか」というイメージを固めてみることをおすすめします。

初めてのノートパソコンの場合、「そこまで多くの作業をするわけではない」という方は、ノートパソコンの安さにも着目してみましょう。

写真を取り込む・ネットサーフィンをする・動画を視聴するといった目的の購入であれば、少しスペックを落としたノートパソコンを購入しても快適に使用できます。

ただし、安さを多く求めてしまうと、その分ノートパソコンのスペックが落ちる点に注意が必要です。

使いたいOSをまず考え、動作に支障が出ないレベルのCPUが搭載されたノートパソコンを選ぶようにしましょう。

費用は抑えたいものの、ある程度の快適性が欲しいという方は、CPUは「Core i3」もしくは「Ryzen 3」、ストレージはSSDを選ぶのがおすすめです。

ここからは、実際に初心者におすすめできるノートパソコンについて用途別にご紹介します。

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ノートパソコンよりも更に手軽に使いたい方は、タブレットもおすすめです。タブレットについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
「タブレットでできることは何がある？使用例とおすすめモデルを紹介！」
「おすすめ防水タブレットを紹介！お風呂・キッチンで使えるケースも解説」
「ノート代わりに使える？タブレットでメモをとるメリットを解説」

写真加工・動画編集に適したノートパソコンを紹介します。編集ソフトがストレスなく動作するCPUが搭載されたノートパソコンを選出しました。

写真加工・動画編集を目的にノートパソコンを購入したい方は、ぜひ参考にしてください。

また、動画編集に使用可能な、ゲーミングノートパソコンについては、「動画編集に必要なノートパソコンのスペックとは？おすすめモデルを紹介！」の記事でも詳しく解説しています。

ゲーム目的でノートパソコンを購入したい方に向けて、ゲームの起動処理に適したノートパソコンを選出しました。ゲーム起動を推奨して作られたPCのことを「ゲーミングPC」と呼びます。

細かな初期設定が無く、初心者でも扱いやすいゲーム起動推奨のノートパソコンを選出しているので、ぜひ参考にしてください。

ゲーミングノートPCについて、選び方やおすすめなど、詳しく知りたい方は「ゲーミングノートPCおすすめ8選！スタイルに合わせた選び方も紹介」の記事をご覧ください。

重い作業をするわけではなく、軽いネットサーフィンなどの軽作業目的でノートパソコンを購入したい方に向けて、軽作業に適したノートパソコンを選出しました。

コスト面を抑えつつ、高いパフォーマンスを得られるノートパソコンを選出しているので、ぜひ参考にしてください。

YouTubeなどの動画視聴を目的として、ノートパソコンを購入したい方に向けて、動画再生に適したノートパソコンを選出しました。

動画をスムーズに再生でき、美麗な映像を映し出せるディスプレイを搭載したノートパソコンを選出しているので、ぜひ参考にしてください。

ノートパソコンを持ち運んで使う場合は、比較的軽量な1kg前後のコンパクトなノートパソコンがおすすめです。また、デザイン評価の高いモデルであれば、作業をする際のモチベーションにも繋がります。

以下のモデルであればデザインや軽さに特化しているため、さまざまな場所へ持ち運んで作業しやすくなります。

ICT教育が学校の授業にも取り入れられるなどの動きもあり、プログラミングに興味を持つ子供や親御さんも増えつつあります。中には、子供にプログラミングの勉強をさせるために、「ノートパソコンを購入しよう」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、子供へノートパソコンをただ買い与えるのはあまりおすすめできません。ノートパソコンはさまざまなことが学べる一方で、自由すぎるあまり、ゲームなど他の用途に活用してしまう子供がいるのも事実です。

そのため、まずは子供に「プログラミングに興味を持ってもらうこと」が大切です。プログラミングとはどのようなものなのか、近年ではおもちゃを作るような感覚で学べるツールやソフトが多く存在します。
そういったツールを活用してプログラミング学習への意欲を掻き立てることが、ICT教育に繋がる第一歩だと言えます。

ノートパソコンの選び方は用途に応じて大きく異なります。ノートパソコンは拡張性が低いため、「あとあと性能をアップさせる」ということが難しいのも事実です。そのため、あらかじめ自分の用途にマッチした性能のノートパソコンを選ぶ必要があります。

とはいえ、多数の選択肢から選ぶのは至難の業です。ノートパソコンの選び方がよくわからないという場合は、初心者におすすめのノートパソコン製品から選んでみてはいかがでしょうか？