効果的な使い方や注意点を解説
部屋の乾燥対策に加湿器を使用したいものの、
「加湿器を効果的に使用できる置き場所は?」「結露やカビを対策できる置き場所は?」
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
加湿器を正しい場所に置くことで、部屋の湿度を快適に保つことができます。
そこで今回は、加湿器を効果的に使用できる置き場所や、加湿器を置いてはいけない場所を解説します。
カビや結露のリスクを最小限に抑え、快適で安全な湿度を保つ方法が分かるので、ぜひ参考にしてください。
更新日:
目次
-
加湿器を効果的に使用できる置き場所
-
部屋の中心:水蒸気を部屋中に拡散できる
-
エアコンの吸入口付近:風に乗せて水蒸気を拡散できる
-
テーブルや棚の上:結露の心配がない
-
加湿器を置いてはいけない場所
-
壁際や窓際:カビ・結露の原因となる
-
床に直置き:冷気の影響・衛生リスクがある
-
出入り口付近や換気扇の下:加湿効果が逃げる
-
体に直接当たる位置:肌が乾燥する原因になる
-
エアコンの風が本体に直撃する位置:故障リスクがある
-
加湿器の近くに置いてはいけない物
-
木製の家具:腐食リスク
-
電化製品:故障リスク
-
紙類:ふやける可能性
-
加湿器を使用する際の注意点
-
就寝時は加湿器を止める
-
適正湿度の目安(40〜60%)を守る
-
和室で使う時はこまめに湿度チェック
-
部屋を快適にできるおすすめ加湿器
-
超音波振動式3選:消費電力が少なくコンパクト
-
スチーム式3選:加湿力が高く清潔な蒸気が出る
-
気化式3選:電気代が安く安全
-
ハイブリッド式3選:消費電力が少なく加湿力が高い
加湿器を効果的に使用できる置き場所
加湿器の適切な置き場所は、以下の通りです。
ここからは、加湿器の置き場所と効果を解説します。
部屋の中心:水蒸気を部屋中に拡散できる
部屋の中心は壁際や窓際に比べて暖かい空気が集まりやすく、加湿器から出た水蒸気が気化しやすいため、加湿器を部屋の中心付近に置くのがおすすめです。気化した水蒸気は天井に広がり、部屋の隅々まで拡散していくので、室内全体の湿度を均一に保てます。
もしお部屋のレイアウト上、部屋の中心に置くのが難しい場合は、サイドテーブルなどを活用し、できるだけ中央に近い場所に設置しましょう。
エアコンの吸入口付近:風に乗せて水蒸気を拡散できる
エアコンは室内の空気を吸い込んで暖め、再び室内に風を送り出す仕組みです。エアコンの吸入口の近くに加湿器を置くと、水蒸気をエアコンが吸い込み、水分を含んだ温風を部屋中に効率よく届けられます。
特にリビングなど、加湿器だけでは加湿しにくいと感じる場合に有効です。空気の流れを利用するため、短時間で部屋全体の湿度を高める効果が期待できます。
また、エアコンの風が届きにくい場所がある場合は、サーキュレーターを併用するのもおすすめです。室内の空気を循環させることで、より均一に湿度を保てます。
ただし、部屋の壁側に加湿器を置くとシミやカビの原因になるので、長時間の使用は避けるのがおすすめです。詳しくは後述の「▼壁際や窓際:カビ・結露の原因となる」をご覧ください。
テーブルや棚の上:結露の心配がない
結露が気になる場合は、加湿器を床に直接置かず、テーブルやスタンドの上に設置するのがおすすめです。床からの高さが70cm〜100cm程度あると、結露のリスクを抑えることができます。
床から離して加湿器を設置すれば、床材の傷みやカビの原因になるのを防ぐだけでなく、小さなお子様やペットが加湿器を倒してしまうリスクを減らすことにもつながります。
加湿器を置いてはいけない場所
加湿器を置いてはいけない場所は以下の5つです。
▼壁際や窓際:カビ・結露の原因となる
▼床に直置き:冷気の影響・衛生リスクがある
▼出入り口付近や換気扇の下:加湿効果が逃げる
▼体に直接当たる位置:肌が乾燥する原因になる
▼エアコンの風が本体に直撃する位置:故障リスクがある
それぞれの理由を解説します。
壁際や窓際:カビ・結露の原因となる
加湿器を壁際に置くと、壁紙が水蒸気を吸収し、シミやカビができる原因になります。また、窓際は加湿器の水蒸気が結露する影響で、窓のフチにカビが繁殖する恐れがあります。
そのほか、外気温の影響を受けて、加湿器のセンサーが誤反応し、正常に加湿できなくなるケースもあるため、できる限り壁際や窓際への設置は控えましょう。特にエアコンの吸入口に水蒸気を近づけたい場合には注意が必要です。
床に直置き:冷気の影響・衛生リスクがある
空気に含まれる水蒸気の量(飽和水蒸気量)は、気温が高いほど多くなり、逆に気温が低下すると飽和水蒸気量も下がるため、冷たい空気の中に水蒸気を噴出すると結露が発生しやすくなります。その結果、床に湿気が溜まるので、床に加湿器を置くのは避けた方が良いでしょう。
床に湿気が溜まるのを防ぐには、テーブルやスタンドの上に加湿器を設置するのが効果的です。家具の上に加湿器を置くのが難しい場合は、タオルの上に置くのもおすすめです。
出入り口付近や換気扇の下:加湿効果が逃げる
部屋の出入り口や換気扇の下で加湿器を使うと、加湿器の水蒸気が部屋の外に逃げてしまい、部屋全体に水蒸気が行き渡らなくなります。部屋の湿度を上げたい場合は、可能な限りドアの開け閉めを少なくすると効果的です。
体に直接当たる位置:肌が乾燥する原因になる
加湿器の水蒸気が肌に当たると、肌には吸収されず、逆に肌の水分を奪って蒸発するため、余計に乾燥するリスクがあります。
また、加湿器にはミネラルウォーターや浄水器の水などは使わず、水道水を使いましょう。水道水は、塩素で消毒されているので、カビや雑菌の繁殖を抑えて衛生的に使用できます。
エアコンの風が本体に直撃する位置:故障リスクがある
加湿器には、部屋の湿度を感知するセンサーが搭載されているモデルがあり、自動で水蒸気の排出量を調整できます。
センサー付きの加湿器をエアコンの風が当たる場所に置くと、センサーが誤作動を起こして十分に調湿されなくなるので、センサー付きの加湿器はエアコンの風が直接当たらない場所に置きましょう。
加湿器の近くに置いてはいけない物
加湿器の近くに置いてはいけない物は、以下の3つが挙げられます。
基本的に水に弱い物は、加湿器の近くに置いてはいけません。それぞれについて、以下で解説します。
木製の家具:腐食リスク
湿気を吸い込む性質のある木製の家具は、湿度に弱い傾向にあります。一度カビが根を張ってしまったり腐食したりすると、完全に取り除くのは困難です。
衛生面や家具の外観も悪くなるため、加湿器を置く際は、木製の家具からは離すようにしましょう。
電化製品:故障リスク
加湿器の作動中は常に水蒸気が出ているので、水に弱い電化製品に近づけないようにしましょう。加湿器の近くに置くべきではない家電製品の例として、パソコンやゲーム機、オーディオ類などが挙げられます。
また、すぐに故障することはなくても、劣化が進んで買い替えの時期が早まる恐れがあるため、上記以外の電化製品も基本的に近づけないようにしましょう。
紙類:ふやける可能性
紙類は、加湿器から出る水蒸気によってふやけてしまいます。重要な書類や子どもの宿題など、ふやけたり濡れたりして困るものは、加湿器から離して置きましょう。
加湿器を使用する際の注意点
加湿器を使用する際の注意点として以下の3つが挙げられます。
それぞれの注意点について以下で解説します。
就寝時は加湿器を止める
夜から明け方の時間帯は、気温の低下に伴って飽和水蒸気量が下がるため、湿度が上がりやすくなります。加湿器をつけっぱなしにすると、朝起きたときに結露が発生している可能性が高まります。
結露はカビ繁殖の原因になるため、就寝時は電源をオフにするか、タイマーを設定するのがおすすめです。
適正湿度の目安(40〜60%)を守る
人が快適に過ごせる湿度は、40〜60%が目安とされています。加湿器をつけて湿度を上げ過ぎると、「不快指数(気温と湿度による蒸し暑さの関係を示す0~100の数値)」が上がることがあります。
不快指数が80を超えると蒸し暑さを感じる環境になります。湿度は60%以内に調節し、高すぎないようにすることで対策できます。
和室で使う時はこまめに湿度チェック
畳には、湿気を吸ったり放出したりする調湿作用がありますが、過度な加湿は畳にカビやダニを発生させる原因となるため、和室で加湿器を使うときは、こまめな湿度チェックが必要です。
また、襖(ふすま)や障子など、畳以外の部分にもカビやダニが発生する可能性があります。
和室で加湿器を使う場合は、湿気が畳に溜まらないように、タオルやすのこを敷くほか、襖(ふすま)や障子の近くに置かない、長時間付けたままにしないなど対策しましょう。
部屋を快適にできるおすすめ加湿器
部屋を快適にするための、おすすめの加湿器を紹介します。それぞれのスペックを確認し、自宅の環境に合わせた加湿器を選んでみましょう。
超音波振動式3選:消費電力が少なくコンパクト
コイズミ|KOIZUMI パーソナル加湿器 KHM1015H
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 160×190×145mm |
| 本体重量 | 0.5kg |
| 加湿方式 | 超音波式 |
| 電源方式 | DC24V(付属ACアダプター) |
| 加湿能力 | 強100mL/h |
| 連続加湿時間 | 強で約4時間 |
| タンク容量 | 400ml |
| コードの長さ | 1.8m |
ブルーノ|BRUNO 超音波スリム加湿器 SLIM MIST チャコールグレー BOE133-CGY
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 316×170×170mm |
| 本体重量 | 約1.1kg |
| 加湿方式 | 超音波式 |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 木造 約4畳:プレハブ洋室 約7畳 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | LO:約90〜160ml/h MI:約130〜230ml/h HI:約150〜300ml/h |
| 連続加湿時間 | LO:約16時間 MI:約10.5時間 HI:約7.5時間 |
| タンク容量 | 2.0L |
| コードの長さ | 約1.8m |
スタドラーフォーム|Stadler Form Stadler Form Oliver ハイブリッド加湿器 ホワイト ホワイト SF-OLV-WH
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 375×185×185mm |
| 加湿方式 | 加熱+超音波式 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 420ml/h |
| タンク容量 | 5.8L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ対応 |
| コードの長さ | 約160cm |
スチーム式3選:加湿力が高く清潔な蒸気が出る
ドウシシャ|DOSHISHA スチーム加湿器 ホワイト KSA-501WH
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 305×210×270mm |
| 本体重量 | 3.5kg |
| 加湿方式 | スチーム式 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 1時間当たり500ml |
| 連続加湿時間 | 4.8時間 |
| タンク容量 | 2.4L |
| コードの長さ | 1.5m |
| タイマー | OFFタイマー |
ヤマゼン|YAMAZEN 上部給水スチーム加湿器 最大加湿量約600mL/h タンク容量約3.0L切タイマー付き マイコン式 YAMAZEN EKS-V3(C)
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 355×242×258mm |
| 本体重量 | 約3.1kg |
| 加湿方式 | スチーム式 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 |
600ml/h(最大) 500ml/h(強) 350ml/h(中) 200ml/h(弱) |
| 連続加湿時間 |
約5時間(最大) 約6時間(強) 約9時間(中) 約15時間(弱) |
| タンク容量 | 約3.0L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ非対応 |
| コードの長さ | 約1.2m |
| タイマー | OFFタイマー |
象印マホービン|ZOJIRUSHI スチーム式加湿器 ホワイト EE-TB60-WA
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 36.5×24.0×27.5cm |
| 本体重量 | 2.8kg |
| 加湿方式 | スチーム式 |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 10畳/17畳 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 定格加湿能力:600ml/h |
| 連続加湿時間 | (強)6時間/(中)10時間/(弱)20時間 |
| タンク容量 | 4.0L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ非対応 |
| コードの長さ | 1.2m |
| タイマー | ON/OFFタイマー |
気化式3選:電気代が安く安全
スタドラーフォーム|Stadler Form Stadler Form Noah 気化式加湿器 ホワイト SF-NOAH
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 330×250×220mm |
| 加湿方式 | 気化式 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 800ml/h |
| タンク容量 | 3.6L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ対応 |
| コードの長さ | 約160cm |
| タイマー | ON/OFFタイマー |
パナソニック|Panasonic 気化式加湿器 ミスティホワイト FE-KX05C-W
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 375×375×186mm(+背面凸部10) |
| 本体重量 | 約5.2kg |
| 加湿方式 | 気化式 |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 木造8.5畳/鉄筋14畳 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | (mL/h) 【静か】150、 【弱】330、 【中】420、 【強】500、 【お急ぎ】600 |
| 連続加湿時間 | 約8.4時間 |
| タンク容量 | 約4.2L |
| コードの長さ | 1.5m |
| タイマー | 切2h・4h・6h・8h |
ダイニチ工業|Dainichi 気化ハイブリッド式加湿器 Dainichi Plus スノーホワイト HD-LX1225-W
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 405×390×289mm |
| 本体重量 | 約6.5kg |
| 加湿方式 | ハイブリッド(加熱+気化)式 |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 木造和室20畳まで/プレハブ洋室33畳まで |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 1200mL/h |
| 連続加湿時間 | 標準:5.8時間 eco:11.7時間 |
| タンク容量 | 7.0L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ非対応 |
| コードの長さ | 2.0m |
| タイマー | ON/OFFタイマー |
ハイブリッド式3選:消費電力が少なく加湿力が高い
おおたけ|ohtake ハイブリッド加湿器 ホワイト GH-HB505-W
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 372×233×233mm |
| 本体重量 | 2.0kg |
| 加湿方式 | ハイブリッド式(加熱+超音波) |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 和8畳/洋13畳 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 500ml/h |
| 連続加湿時間 | 約20時間 |
| タンク容量 | 約6.0L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ非対応 |
| タイマー | OFFタイマー |
コイズミ|KOIZUMI ハイブリッド式加湿器 KHM4022W
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 320×365×205mm |
| 本体重量 | 3.1kg |
| 加湿方式 | ハイブリッド(加熱+超音波)式 |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 7畳/11畳 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 400mL/h |
| 連続加湿時間 | 強で約8時間 |
| タンク容量 | 3.2L |
| コードの長さ | 1.8m |
| タイマー | OFFタイマー |
コロナ|CORONA ハイブリッド式加湿器 コロナ ホワイト UF-HS7525R
| 本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 424×400×210mm |
| 本体重量 | 5.8kg |
| 加湿方式 | ハイブリッド(加熱+気化)式 |
| 適用畳数(木造/鉄筋) | 木造12.5畳/鉄筋21畳 |
| 電源方式 | AC電源 |
| 加湿能力 | 最大825mL/h(定格750mL/h) |
| 連続加湿時間 | 約8時間(エコモード時 約13時間) |
| タンク容量 | 6.0L |
| アロマ対応(加湿器) | アロマ非対応 |
| コードの長さ | 1.5m |
| タイマー | OFFタイマー |
-
加湿器は床に置いても大丈夫?
-
加湿器を効果的に使うコツは?

