冬キャンプの寒さ対策は必須！おすすめアイテムや服装を紹介

「キャンプは夏に行うもの」というイメージをお持ちの方は、多いかもしれません。しかし、どのシーズンのキャンプもそれぞれの魅力があり、1年を通してキャンプの人気が高まっています。

中でも冬のキャンプは、夏のキャンプとは別の魅力が詰まっており、まだ経験していない方には是非おすすめしたい魅力的なキャンプシーズンです。

夏のキャンプについて詳しくは「夏キャンプを快適に過ごせる暑さ対策とは？おすすめグッズを紹介！」をご覧ください。

他にも、ソロでキャンプをしたい女性の方へは「ソロキャンプ女子におすすめの必須アイテムを紹介！安全に楽しむための防犯対策も」の記事もおすすめです。

冬キャンプは寒さが心配と感じる方もいますが、冬のキャンプでは以下のような冬の季節だからこそ楽しめる魅力がたくさんあります。

・予約が取りやすい
・空気が澄んで景色、星空がきれい
・虫が少ない
・冬ならではの料理が楽しめる
・ウィンタースポーツも楽しめる

それぞれの魅力について詳しく説明しています。

キャンプを楽しむ人口は夏が一番多く、特に8月は夏休みということもあり、多くの家族連れや大学生の方々がキャンプ場を訪れます。一方、冬は気温が低く、特に日が落ちた後の寒さが心配であったり、寒さ対策に必要な装備や準備が多く、初期費用が掛かったりするのを理由に、キャンプに行こうと考える人が少なくなります。そのため、キャンプ場の予約が取りやすくなり、費用も夏のシーズンに比べると安くなる傾向があるのも魅力の一つです。

キャンプの醍醐味は、大自然を満喫できること。夏も緑が生い茂り山や川の景色は素敵ではありますが、冬の空気は澄んでいるので、景色がよりきれいに見えますし、雪化粧された山中でのキャンプであれば、冬ならでは風景を満喫することができます。
更に、きれいな星空を見上げられるのも冬キャンプの魅力です。夕方から日も落ちて暗くなりますし、夏に比べると冬の方が一番星が多く、肉眼でハッキリ見え、天体観測を楽しむことができます。
冬キャンプをする場合は、夜の楽しみとして天体観測がおすすめです。

冬は虫が少ないのも嬉しいポイントです。夏キャンプでは蚊に刺されたり、灯りやテントに虫が集まったりと、虫が苦手な方には敬遠されがちです。冬は寒さにより、虫は動きが鈍くなり、落ち葉や木の皮の隙間でじっとしています。虫が苦手な人にとっては、虫が少なくなる冬キャンプの方が過ごしやすいでしょう。

キャンプと言えばバーベキューをイメージする方も多いと思いますが、冬キャンプであれば、鍋やスープといった温かい料理もおすすめです。寒い中で食べる、熱々の食べ物は、体を芯から温めてくれ、格別です。料理以外にも、コーヒーや紅茶、ココア、熱燗など、温まる飲み物を焚火を囲みながら飲むのも、夏キャンプにはできない、冬キャンプならではの楽しみ方です。

キャンプ場によっては、ウィンタースポーツを楽しむことができるため、そのようなキャンプ場を探すのもおすすめです。スキー場が近い施設を探すのも良いですし、スキー場によっては、ゲレンデでキャンプができる場所もあります。
近くに温泉がある場所も多いので、日中ウィンタースポーツを楽しみ、温泉で温まったあと、夜はゲレンデでキャンプを楽しむという、贅沢な過ごし方も可能です。

冬キャンプを楽しむなら、寒さ対策をしっかりすることは必須です。ですが、単に温かくなるものを用意すれば良いというわけではく、注意点もあるので、対策と注意点を合わせて解説していきます。

テントの種類も夏用と、冬用があります。冬キャンプに使用できる4シーズン用のテントであれば、冷たい空気が入り込まないように作られています。
また、雪が降っている場合は、雪の重さでテントのフレームが変形しないように、数時間おきにテントに積もった雪を降ろします。夜中でも定期的に雪降ろしすることを心掛けましょう。眠っている間にテントが雪に埋もれることもあるので、テントを固定するペグを紛失しないように注意しましょう。
また、なるべく強度の高いテントを選ぶことや、ドーム型よりワンポール型のテントを選ぶことで、雪が積もりにくくなります。

寒さ対策として、地面からの冷気を遮断することは大切です。冬の寒さを感じるのは、地面から伝わる冷気であるため、テントの下に設置するグランドシートにも、断熱性があるものを使用しましょう。厚手なものや、銀マットを敷くと、地面からの冷気を抑えられ、テント内の温度をあげることができます。

冬キャンプの服装は、寒さを防ぐために重要です。
ただ単純に厚着をすればいいわけでなく、気温や天候の変化に備えた服装にしておく必要があります。
冬キャンプの服装は、次の3層を意識することで、快適に過ごすことができます。
服の組み合わせは気温によって変わってくるため、温度ごとに例を紹介します。

一番注意すべき点は、暖房器具による一酸化炭素中毒です。テント内でストーブやガスコンロを使用する場合は、必ず2か所以上を開けて換気をし、1時間に1回は全体を開けて換気をしてください。さらに、一酸化炭素警報器などを設置し、細心の注意を払う必要があります。命に関わることですので、換気や注意を怠らないようにしましょう。

もうひとつ注意しなければならないのは、外気温が低いため、液体を外に放置していると凍ってしまうことがあるという点です。時には料理に使用した油なども凍結する場合があるため、寒くなる場合には凍結の恐れがあるものはテント内に置くなど気を付けましょう。
キャンプ場によっては凍結対策で水道が使えない場合もあり、その場合は飲み水を多めに持っていくと安心です。

気温の低い冬のキャンプ場では、体温を保つためのアイテムが必要となります。
夏のキャンプと比べると用意するものは増えますが、荷物が重くなるからといって準備を怠ると、夜中体温が保てず、とてもつらい時間を過ごすことになり、時には命の危険にもつながります。
そういった危険を回避するために、ここからは冬キャンプの寒さ対策に必要なアイテムを紹介します。

■テント
冬キャンプに持っていくテントは、TC素材やコットン素材を用いた保温性の高いものがおすすめです。
裾にスカートのあるタイプのテントや、2ルームタイプのテントは寒さを凌ぐことができるためおすすめです。

■焚き火台
冬キャンプの醍醐味は、何と言っても焚き火です。
キャンプで暖を取るには焚き火は最適で夏キャンプでは味わえない、冬キャンプならではの楽しみ方です。さらに、ただ焚き火を見ているだけなのに気持ちが穏やかになり、とてもリラックスすることができるため、体だけではなく心も温まります。

■マット
冬キャンプでは防寒対策が最も重要です。
快適に眠るための最大のポイントは「地面の底冷えから身を守ること」です。
眠るとき温度の低い地面と接触すると体温が奪われ、眠りを妨げられてしまいます。
そこで、シェラフの下に断熱性の高いマットを敷くことで冷気を遮断する効果が高くなります。

■ブランケット
寒さ対策としてブランケットがあると、様々な場面で快適に過ごすことができるようになります。料理中に羽織ったり、読書を楽しんだりする際にひざ掛けにするといった用途で使用できます。
また、最近機能性だけでなくデザインもおしゃれになってきているので、キャンプでのおしゃれワンポイントとして取り入れるのもありです。

■ストーブ
ストーブがあると格段に寒さを和らげることができます。
火おこしが苦手な方や不安がある方には、簡単に使えるカセットガスストーブが便利です。
カセットガスストーブは電気もガスも使わないため、手軽に暖を取ることができますが、先述のとおり、一酸化炭素中毒の危険があるため、換気は定期的に行ってください。

■シュラフ（寝袋）
眠るときの防寒対策に最も重要なのがシェラフです。
耐寒性が低いシェラフの場合、夜間が非常につらい時間になってしまい、眠るどころではなくなってしまいます。睡眠不足では翌日の活動にも響いてくるのでしっかりと準備しておきたいアイテムです。
マミータイプのシェラフなら、シェラフと体の間に隙間ができず、非常に保温性が高いため、おすすめです。

■ポータブル電源
ポータブル電源は、モバイルバッテリーでは対応できない消費電力が大きいものに使用するのが一般的です。キャンプではポータブル電源があれば電気毛布、ホットカーペット、電気ストーブなど、様々な用途に使用でき非常に便利です。

キャンプにポータブル電源を持っていこうと思っている方、詳しく知りたい方は、「キャンプで役立つポータブル電源の選び方！おすすめモデルも紹介」の記事をご覧ください。

ここからは、冬のキャンプをより快適に過ごすため、持っていくと活躍する便利なアイテムを紹介します。

■電気毛布・ホットカーペット
冬キャンプでしっかり眠るためには、地面の冷え対策が必要です。
マットだけでは不安な方は、電気毛布やホットカーペットも用意しましょう。

冬キャンプに電気毛布を持っていこうと思っている方は、「冬キャンプは電気毛布が最適！選び方とおすすめ商品8選を紹介」の記事をご覧ください。

■湯たんぽ
湯たんぽはお湯を入れるだけで簡単に使えるため、寝袋の中に入れても良いですし、布団の中に入れて、こたつのように使うこともできます。火事の心配もないため、安全に使えます。

■カイロ
カイロは携帯性にすぐれているため、衣服の中に入れたり、手に持って冷えている部分にあてたりして暖めるなど、手軽につかえるアイテムです。繰り返し使えるタイプであれば、エコでもあるので、地球にもやさしいです。

■保温ポット
保温ポットがあると、いつでも温かい飲み物を飲めるので、体温が奪われやすい冬キャンプでは非常に便利です。また、お湯をその都度沸かす必要がない為、ランニングコストも安く抑えられ節約につながるおすすめアイテムです。

■アウトドア用徳利、御猪口
冬キャンプで飲む熱燗は、心も身体も温まり、いつもとは一味違った、冬のキャンプならではの醍醐味を楽しめます。専用の徳利や御猪口があればよりおいしくお酒を堪能することができます。

冬キャンプを寒さの心配なく楽しめるかは、寒さ対策の服装が準備できているかが鍵を握っています。
冬キャンプでは、日中は暖かくても、夜間に急激に気温が下がる場合があります。そのため、重ね着しやすい服装を準備するなど、防寒対策を入念に行いましょう。
また、ネックウォーマーやレッグウォーマーなど冷えやすい部分の防寒具があると便利です。

ここから紹介するものは、冬キャンプの寒さ対策に用意しておくと、かなり役立つ防寒着です。

■ウェア（防寒着）
キャンプではテント設営など外で作業することも多いため、防寒着もしっかり用意しておきましょう。

■ネックウォーマー
首元が暖められると、体の内側から全身を暖めてくれるため、ネックウォーマーは防寒アイテムとして、非常に効果があります。また、脱着が手軽にできるため、温度調整がこまめにできるのもネックウォーマーの人気がある理由です。

■テントシューズ
テントシューズはテント内で足元の冷えを防ぐための靴です。
化繊やダウンの中綿が入っていて保温性があり、冷え性の方など、履いたままシェラフに入るのもおすすめです。

今回の記事では、冬キャンプの魅力や注意点、寒さ対策、さらに寒さ対策におすすめのアイテムなど、冬キャンプを安心して楽しむための方法について解説しました。
冬キャンプには夏キャンプでは味わえない楽しみや魅力がたくさんあります。寒さ対策をしっかりして、冬キャンプをお楽しみください。