冷蔵庫が冷えない原因は？対処方法や修理・買い替えの目安を解説

冷蔵庫が冷えない原因には、次の5つが考えられます。対処方法とともに紹介します。

ここからは、冷蔵庫が冷えない原因と対処方法について、それぞれ詳しく解説します。

冷蔵庫が冷えない主な原因の1つは、電源プラグが正しく差し込まれていないことにあります。冷蔵庫の電源プラグは裏側にあるので、見えづらく、気づかない間に抜けている可能性があります。

もしくは、冷蔵庫と一緒にほかの電化製品をコンセントに差している場合、契約アンペア数を超えてブレーカーが落ちてしまっているケースもあります。

この場合は、ブレーカーを確認してスイッチをオンにし、コンセントに指す電源プラグの量を考え直す必要があります。

冷蔵庫が冷えない原因は、庫内から冷気が逃げているケースも考えられます。特に原因がなく冷気が逃げているときは、冷蔵庫のドアを開閉する頻度を減らして様子をみましょう。

ドアを開閉する頻度を減らしても改善されない場合は、ゴムパッキンの破損や摩耗が考えられます。ゴムパッキンの汚れを落として解消されるときもありますが、劣化によってヒビなどが入っている場合は、ゴムパッキンの買い替えを検討しましょう。

外気温が高い夏場などは、設定温度が「弱」になっていると冷蔵庫が冷えないことがあります。夏の暑い時期は、設定温度を「中」や「強」にすると、庫内を十分に冷やせます。

冬は外気温が低いため「弱」でも問題ないでしょう。食品が凍る寸前まで冷える「チルド」機能があれば、夏・冬関係なく使用できるのでおすすめです。

また、節電モードにしていても、冷えを感じにくいときがあります。設定温度や節電モードを調整して改善するか確認しましょう。

庫内に食品を詰め込みすぎると冷気が正常に循環できず、十分に冷蔵庫が冷えない原因になります。食品を置く場所によっては冷気の吹き出し口が塞がれ、庫内に冷気が送風されないケースも起こり得ます。

冷気を循環させるためには、庫内に収める食材の量を7割程度に抑えてスペースを空けておくのがおすすめです。

冷蔵庫は、外部に熱を放出することによって内部を冷やしています。そのため、放熱しやすいように冷蔵庫本体の回りにはスペースを空け、本体の上面や側面に物を置かないようにするのが理想です。

また、日光が冷蔵庫に当たったり、暖房が効きすぎていたりすると、冷蔵庫が温められてしまいます。可能であれば、風通しの良いところに冷蔵庫を設置して、放熱しやすい環境を作ると良いでしょう。

冷蔵庫が寿命を迎えていたり、故障していたりするときも、冷却されない不具合を起こすことがあります。ここからは、冷蔵庫の故障や寿命を判断する方法を紹介します。

冷蔵庫の寿命について詳しく知りたい方は「▶冷蔵庫の寿命は？買い替えサインや処分方法・長持ちするコツを解説」をご覧ください。

冷蔵庫から異音がする場合、冷却機能に欠かせない部品であるコンプレッサーやファンの故障が疑われます。冷蔵庫の扉を開けて異音が止まった場合はファンの故障、開けてもなお異音がするようであればコンプレッサーの故障の可能性が高いです。

コンプレッサーが故障すると、庫内を冷やすために循環している冷媒ガスの温度を変えられず、冷却不良につながります。コンプレッサーやファンは自分では修理できないため、修理業者などに依頼しましょう。

冷えない以外にも「水漏れする」「ドアが閉まらない」などの症状が見られるときは、冷蔵庫の寿命が近づいているサインと考えられます。

内閣府の消費者動向調査によると冷蔵庫の平均使用年数は13年、国税庁が提示する冷蔵庫の耐用年数は6年とされています。購入からの経過年数と寿命のサインを考慮し、買い替えを検討しましょう。

自分で故障や寿命を判断できないときは、修理業者に依頼し、冷蔵庫の状態をみてもらいましょう。依頼する際は、製品名や製造年、型番などを伝えます。

これらの製品情報は、冷蔵庫本体に貼られているシールや、付属の取扱説明書で確認できます。

また、依頼する際は具体的な症状や、自分で試した対処法などを伝えるとスムーズに対応してもらいやすいです。領収書や保証書が手元に残っている場合は、期間内であれば安価に修理できる可能性もあります。

メーカーが冷蔵庫の補修用部品を保有しなければならない期間は「9年」と定められています。そのため、製品の発売から9年以内であれば、修理できる可能性は高いです。

発売から10年以上経過した冷蔵庫は、部品がなく修理できない可能性があるため、買い替えを検討する必要があります。買い替えは初期費用がかかりますが、最新モデルは省エネ性能に優れていて、電気代が抑えられる傾向にあります。

長期的な電気代を含めたトータルコストでみると、冷蔵庫を買い替えても大きな出費とならない可能性があります。買い替えるときは、以下の項目を検討して選びましょう。

• 容量やサイズ
• 冷凍室と野菜室の位置
• 設置スペースの広さ
• ドアの開き方

さらに詳しい冷蔵庫の選び方は「▶冷蔵庫のおすすめ選び方や処分・買い替えのタイミングをご紹介！」をご参照ください。

新しい冷蔵庫の購入と同時に知っておきたいのが、処分方法です。冷蔵庫は、基本的に自治体では処分できず、「家電リサイクル法」に基づいて処分しなければなりません。ここでは、冷蔵庫の処分方法について、詳しく解説します。

なお、冷蔵庫を処分する前には、以下の対応をとりましょう。

• 庫内に食材を残さない
• 製氷機や給水タンクの水を捨てる
• 蒸発皿の水抜きをする

冷蔵庫の詳しい処分方法は、「▶冷蔵庫をお得に引き取りしてもらう方法は？処分する際の注意点も紹介」をご参照ください。

冷蔵庫を処分するには、許認可を受けた指定業者に回収を依頼する方法があります。その際に必要となるリサイクル料金は、メーカーやサイズによって異なります。

自治体によっては、業者が家の外まで引き取りに来るサービスを提供しているところもあるため、一度確認してみると良いでしょう。

冷蔵庫を買い替えるときは、購入する家電量販店などで引き取ってもらえます。多くの場合、リサイクル料金に追加して運搬料金の支払いが必要です。

費用は店舗によって異なるため、事前に問い合わせてみましょう。

冷蔵庫を処分する方法として、民間の不用品回収業者に依頼する方法もあります。処分手続きや運搬を任せられるほか、迅速に回収してもらえる点がメリットです。

業者によっては即日回収なども対応しているため、早く処分したい方は問い合わせてみましょう。ただし、自治体や家電店で処分するよりも費用が高い点には注意が必要です。

ここでは、買い替えにおすすめの冷蔵庫を、「一人暮らし向け」「二人暮らし向け」「三人家族以上向け」に分けて10台紹介します。生活環境に合わせた製品を選びましょう。

「冷蔵庫の選び方がよくわからない」「詳しく知りたい」という方は「▶冷蔵庫のおすすめ選び方や処分・買い替えのタイミングをご紹介！」や「▶省エネ冷蔵庫おすすめ9選！性能・選び方・節約できる使い方を解説」をご参照ください。

冷蔵庫が冷えない原因と対処法は、次の表のとおりです。

上記が原因のほか、冷蔵庫が故障、もしくは寿命を迎えている場合もあります。異音や水漏れがある場合や10年以上使用している場合など、故障や寿命と判断できるようであれば、冷蔵庫の買い替えを検討しましょう。

処分する際は、冷蔵庫を購入する家電店に引き取ってもらう方法や、許認可を受けた民間の指定業者に依頼する方法があります。まずは冷蔵庫が冷えない原因を探り、必要に応じて本記事で紹介した冷蔵庫を参考に、生活に適した冷蔵庫に買い替えましょう。