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ブレンダーとミキサーの違いは?適した用途や選び方を解説
ブレンダーとミキサーの違いは?
適した用途や選び方を解説

食材を細かく切り刻んで混ぜることができる調理器具にブレンダーとミキサーがありますが、
「それぞれ何が違うの?」「どうやって使い分ければ良い?」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。

そこで今回は、ブレンダーとミキサーの特徴や用途の違いについて解説します。
料理の工程に合わせて、最適なブレンダーやミキサーを選ぶ方法も解説するので、ぜひご確認ください。

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ブレンダーとミキサーの違い

ブレンダーとミキサーは、どちらも食材を細かく切り刻んだりかき混ぜたりするための調理器具です。日本では片手で使用する手持ち型のものをブレンダー(ハンドブレンダー)、据え置き型のものをミキサーと区別していますが、英語圏の国では同じものとして扱われています。

ここからは、ブレンダー・ミキサーそれぞれの使い方や、メリット・デメリットを解説していきます。

ブレンダー:手持ちで使う調理器具

手で持って使うブレンダーは、ミキサーに比べ、取り外し式のアタッチメントの種類が豊富です。アタッチメントを付け替えることで、「つぶす」「すり下ろす」「混ぜ合わせる」「泡立てる」「刻む」などの調理に対応できます。

ただし、モデルによってはアタッチメント(刃)が取り外せないものもあるので購入の前に確認が必要です。

ブレンダーのメリット・デメリットは、以下の表の通りです。

メリット ・片手で持てるコンパクトサイズで、使いやすい
・洗いやすくお手入れが簡単
・鍋に直接入れて使える
・収納スペースをとらない
デメリット ・サイズが小さいので、一度にたくさんの食材が入らない
・パワーが弱めで粉砕力はミキサーに劣る
・刃がむき出しのタイプはケガをしないよう注意が必要

ブレンダーを使ってできる調理について、さらに詳しくは「▶ハンドブレンダーでできることは?便利ポイントと使い方を解説」をご覧ください。

ミキサー:据え置きで使う調理器具

据え置きで使うミキサーは、かき混ぜることが主な機能で、ブレンダーよりも大型なモデルが多いです。かき混ぜる力が強いので、大きくて硬い食材を調理するならミキサーを選ぶと良いでしょう。

ただし、ブレンダーよりもスペースをとるので、置き場所や収納場所を事前に確認しておくのがおすすめです。

ミキサーのメリット・デメリットを以下の表にまとめると以下の通りです。

メリット ・たくさんの食材を一度に入れられる
・パワーが強いので、繊維質なものや硬いものも粉砕できる
・サイズが豊富
デメリット ・広い収納スペースが必要
・持ち運びにくい

どちらもスムージーやスープ作りに使う

ブレンダーとミキサーは、どちらも野菜や果物などの固形食材の粉砕・スライス・かき混ぜを目的とした調理器具です。液状になるまでかき混ぜられるため、スープやスムージー、離乳食などを作るのに適しています。

ただし、ジューサーと違い、さらりとした液体を作るのには不向きなので注意してください。野菜のエキスや果汁を搾り出したジュースを作りたい場合は、ジューサーも視野に入れて検討しましょう。

どちらもスムージーやスープ作りに使う

失敗しないブレンダーの選び方

ブレンダーを選ぶポイントは次の4つです。

▼ブレード(刃)素材と回転スピードで性能をチェックする
▼使用目的に合わせて容量を選ぶ
▼手入れが簡単な設計かどうか確認する
▼静音設計かどうか確認する
▼安全設計や自動検知システムが搭載されているかどうかをチェックする

それぞれ具体的に解説していきます。

ブレード(刃)素材と回転スピードで性能をチェックする

ブレード(刃)の素材は、基本的にステンレスが多いです。チタンコーティングされているブレードは価格が高めですが、強度や耐久性も向上します。長く使用する予定の場合は、チタンコーティングのものを選んでもよいでしょう。

安価なタイプは、ブレードにプラスチックを使用しているケースもあります。プラスチックは熱に弱く、加熱中の鍋に直接入れて調理できないなど用途が制限される可能性があるため、素材をよく確認して検討しましょう。

また、ブレンダーは回転スピードが速ければ速いほど、食材は素早くなめらかな状態に仕上げられます。パワーの大きさは、回転数によって決まります。回転数が大きいほど、よりなめらかな仕上がりにできます。粉砕力を重視する場合は回転数20,000~30,000などのハイパワーモデルを選ぶのがおすすめです。

モデルによっては、回転スピードを調節できる機能が付いているものもあり、ダイヤル回転式やスイッチ式、ブレンダーを握る強さなど、機種によって調節方法は様々です。仕上がり具合や調理のスピードを調整したい場合は、調節機能が付いているものを選びましょう。

ブレード(刃)素材と回転スピードで性能をチェックする

使用目的に合わせて容量を選ぶ

ブレンダーの容量は、作りたい料理や家族の人数に合わせて選びましょう。一般的なサイズは500~1,000mlですが、200~300mlとコンパクトなタイプもあります。

使用用途別におすすめの容量を、以下の表にまとめました。

おすすめの容量 使用目的
500ml以下 自分用のスムージー作り
1,000ml以上 家族全員の料理の下ごしらえなど

使用する目的によって最適な容量が異なりますので、用途に合わせたサイズを購入しましょう。

手入れが簡単な設計かどうか確認する

ブレンダーは刃の周囲や、すき間に食材が入り込みやすく、洗いにくい場合があります。お手入れが簡単なブレンダーを選びたい方は、以下の機能が付いているブレンダーがおすすめです。

・ブレード(刃)が取り外せる
・丸洗いができる
・自動クリーニングモードを搭載している

刃が取り外せて、丸洗いができるタイプは、簡単に汚れを落とせます。自動クリーニングモードは、コンテナや専用カップにぬるま湯と食器用洗剤を数滴入れ、その中で数十秒稼働させると洗浄できる機能です。こびりついた食材も落としやすくなるので、手入れの手間を省けるでしょう。

静音設計かどうか確認する

ブレンダーは、作動させると駆動音や振動音などが発生し、パワーの大きいタイプほど音も大きくなります。音が気になる方は、静音設計のモデルがおすすめです。

また、ブレンダー本体の下に、厚手のタオルやゴムのマットを敷くと、より音を抑えることができます。

安全設計や自動検知システムの搭載をチェックする

刃が露出しているブレンダーを選ぶ際は、安全設計や自動検知システムが搭載されているかもチェックしましょう。セット前に誤って電源ボタンを押してしまったり、連続稼働でモーターに過負荷がかかってしまったりする場合も、安全対策のとられたモデルなら検知してくれます。

安全設計や自動検知システムには、以下の機能があります。

チャイルドロック チャイルドロックON時に電源ボタンを押しても起動しない
コンテナ自動検知システム コンテナの蓋がしっかりと閉まっていない場合、電源ボタンを押しても起動しない
モーター保護装置 長時間の稼働でモーターに過負荷がかかった場合、自動停止する

特に小さい子どものいる家庭では、チャイルドロック付きのものを選ぶのがおすすめです。

なお、より詳しいブレンダーの選び方については、「▶ハンドブレンダーでできることは? 便利ポイントと使い方を解説」もぜひご覧ください。

失敗しないミキサーの選び方

ミキサーを選ぶポイントは、次の5つです。

▼使用目的に合わせて容量を選ぶ
▼ブレード(刃)の素材や形と回転スピードで性能をチェックする
▼対応食材の確認をする
▼容器の材質をチェックする
▼アタッチメントの種類をチェックする

それぞれ具体的に解説していきます。

使用目的に合わせて容量を選ぶ

コップ1杯約200mlで計算すると、ミキサーで飲み物を作るのに適した容量は、以下の通りです。

1人用 200ml
2人用 400ml
3人用 600ml

1人分の飲み物を作る、または離乳食用として使うのであれば、コンパクトなタンブラータイプで十分でしょう。

料理の下ごしらえや作り置きなどに使用する場合は、1,000~2,000ml(1~2L)の大容量タイプを選ぶのがおすすめです。ただし、大容量のミキサーは場所をとるため、保管場所をあらかじめ考えておきましょう。

ブレード(刃)素材や形と回転スピードで性能をチェックする

性能面で確認しておきたいのは、以下の3点です。

・ブレードの素材
・消費電力(W数)
・刃の形状

ブレード(刃)の素材は、ブレンダーと同じくステンレスが一般的で、チタンコーティングのモデルであれば、さらに強度や耐久性が高まります。回転スピードも同様に、回数が多いほど早く仕上げられます。

ミキサーの粉砕能力を左右するW(ワット)数も、チェックが必要です。氷やナッツなどの硬い食材も砕きたい場合は、300W以上のものを選びましょう。

また、刃には、平刃・波刃・のこぎり刃の3種類があります。それぞれで得意な分野が異なるので、用途に合わせて使い分けましょう。

刃の形 得意な作業
平刃 果物や肉など、柔らかく繊維質が少ないものを切り刻んで混ぜる
波刃 氷やナッツなど、硬いものを砕く
のこぎり刃 リンゴやニンジンをスムージーにするなど、硬く繊維質の多いものを細かく砕く

なお、ミキサーによっては「平刃+波刃」などといった、複数の刃を組み合わせた機種もあります。

対応食材の確認をする

ミキサーは機種によって対応していない食材があるため、事前に確認しておきましょう。対応していない可能性がある食材には、次のようなものがあります。

・氷
・ナッツなど硬い食材
・あめなど粘度の高い食材

また、耐熱性ではない、もしくは対応温度が低いミキサーに熱い食材を入れることも避けなければなりません。本体の破損につながるため、対応食材や耐熱温度をよく確認しましょう。

対応食材の確認をする

容器の材質をチェックする

ミキサーの容器は、ガラス製・プラスチック製・トライタン製の大きく3種類に分けられます。それぞれ手入れのしやすさや気をつけるポイントが異なるため、事前にチェックしておきましょう。

各素材のメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

素材 メリット デメリット
ガラス ・匂いがつきにくい
・熱に強い
・煮沸消毒ができる
・重い
・衝撃によって割れやすい
プラスチック ・価格が安い
・軽い
・割れにくい
・匂いや色が付きやすい
・熱に弱い
・食洗器に対応していない・タイプが多い
トライタン
(コポリエステル樹脂)
・軽い
・耐熱性・耐冷性が高い
・割れにくい
・価格が高い

トライタンは、ガラスとプラスチックの良いところを合わせたような新しい合成樹脂の素材です。ガラスの約半分ほどの重さでありながら、匂いがつきにくく、耐久性・耐熱性に優れるなどのメリットを備えています。ただ、トライタンを採用している機種はまだ少なく、価格も高めです

アタッチメントの種類をチェックする

アタッチメントが豊富にある機種は、作りたい料理に合わせて付け替えることで、調理の幅を広げられます。また、ブレードも付け替えられるため、刃がかけてしまった場合も、本体を買い替える必要がありません。

アタッチメントには、次のような種類があります。

名称 機能 用途の例
ブレンダー 基本のアタッチメント スムージーや離乳食作り
ホイッパー 泡立てる 生クリームやメレンゲ作り
チョッパー 食材を細かく刻む みじん切りやひき肉作り
ミル 乾物を砕く コーヒー豆の粉砕

メーカーによっては、ホイッパーをビーター、チョッパーをスライシーなど、異なる名称で呼ぶことがあります。

おすすめのブレンダー・ミキサー10選

最後に、おすすめのブレンダー・ミキサーをそれぞれ5つ紹介します。使用目的に応じて最適な機種をお選びください。

おすすめのブレンダー5選

パナソニック|Panasonic ハンドブレンダー ホワイト MX-S102-W

パナソニック|Panasonic ハンドブレンダー ホワイト MX-S102-W

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 410×64×71mm(ブレンダーアタッチメント使用時)
本体重量 0.9kg(ブレンダーアタッチメント使用時)
スピード調節機能
消費電力 200W(ブレンダーアタッチメント使用時)
アタッチメント ブレンダー
カッターコーティング 表記なし

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ブルーノ|BRUNOブルーノ マルチスティックブレンダー アイボリー BOE034-IV

ブルーノ|BRUNOブルーノ マルチスティックブレンダー アイボリー BOE034-IV

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 365×63×68mm
本体重量 570g
スピード調節機能
消費電力 200W
アタッチメント ブレンダー、ホイッパー、チョッパー
カッターコーティング ステンレス

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パナソニック|Panasonic ハンドブレンダー ホワイト MX-S302-W

パナソニック|Panasonic ハンドブレンダー ホワイト MX-S302-W

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 410×64×71mm(ブレンダーアタッチメント使用時)
本体重量 0.9kg(ブレンダーアタッチメント使用時)
スピード調節機能
消費電力 200W(ブレンダーアタッチメント使用時)
アタッチメント ブレンダー、チョッパー、泡立て器
カッターコーティング 表記なし

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ブラウン|BRAUN ハンドブレンダー MultiQuick 7(マルチクイック 7) ブラック/シルバー MQ7005X

ブラウン|BRAUN ハンドブレンダー MultiQuick 7(マルチクイック 7) ブラック/シルバー MQ7005X

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 400×70×70mm
本体重量 910g(ブレンダー装着時)
スピード調節機能
消費電力 400W
アタッチメント ブレンダー ステンレス製泡立て器
カッターコーティング ステンレス

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ブラウン|BRAUN ハンドブレンダー マルチクイック9 MQ9195XLS

ブラウン|BRAUN ハンドブレンダー マルチクイック9 MQ9195XLS

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 410×65×70mm
本体重量 1030g ※ブレンダー装着時
スピード調節機能
消費電力 500W
アタッチメント フードプロセッサー/泡だて器
カッターコーティング ステンレス

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おすすめのミキサー5選

タイガー|TIGER ミルつきミキサー シルキーホワイト SKS-R100WS

タイガー|TIGER ミルつきミキサー シルキーホワイト SKS-R100WS

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 345×184×166mm
本体重量 2.2kg
消費電力 275W
カッターコーティング チタンコート
容量 1,000ml(ミキサーカップ) 、200ml(ミルカップ)

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パナソニック|Panasonic MX-X301-R ミキサー レッド

パナソニック|Panasonic MX-X301-R ミキサー レッド

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 約372×203×203mm
本体重量 約2.9kg
消費電力 約255W
カッターコーティング ブラックハードチタン
容量 約1000ml

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象印マホービン|ZOJIRUSHI ミキサー ブラック BM-SS10-BA

象印マホービン|ZOJIRUSHI ミキサー ブラック BM-SS10-BA

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 36.5×15×15cm
本体重量 1.9kg
消費電力 225W
カッターコーティング クラッシュ&カット チタンコートブレード
容量 1.0L

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山本電気|Yamamoto electric YE-MM41W マルチスピードミキサー Master Cut(マスターカット) ホワイト

山本電気|Yamamoto electric YE-MM41W マルチスピードミキサー Master Cut(マスターカット) ホワイト

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 250×210×160mm
本体重量 約3.1kg
消費電力 140W
カッターコーティング ステンレス
容量 最大量500g(ハンバーグの場合)、500ml(ジュースの場合)

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クイジナート|Cuisinart SPB-650J ブレンダー パワーブレンダー

クイジナート|Cuisinart SPB-650J ブレンダー パワーブレンダー

本体サイズ(高さ×幅×奥行) 391×174×218mm
本体重量 3.2kg(本体にブレードユニット、ブレンダージャーをすべてセットした状態)(ブレンダージャー 0.7kg)
消費電力 500W
カッターコーティング ステンレス
容量 1500ml

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ブレンダーは片手で持てるタイプ、ミキサー据え置きタイプで、機能に大きな違いはありません。使う目的やサイズ、使い方に合わせて、自分に合った機種を探してみてください。

  • スムージーを作るには、ブレンダーとミキサーのどちらが適していますか?

    スムージーを作るだけの目的であれば、小型なブレンダーが適しています。しかし、ミキサーでも小型なタンブラータイプも使いやすいでしょう。詳しくは「▶ブレンダーとミキサーの違い」をご参照ください。

  • 料理の下ごしらえに使うには、ブレンダー・ミキサーのどちらが適していますか?

    料理の下ごしらえ用であれば、容量の大きいミキサーが適しています。パワーの大きい機種を選べば、調理をスムーズに進められます。詳しくは「▶失敗しないミキサーの選び方」をご覧ください。

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