使い分け・コツ・適した食材を解説
オーブンとグリルは、どちらも食材を焼き上げる調理機器ですが、
「オーブンとグリルの違いは?」「どう使い分けるの?」など、
使い方に戸惑っている方も多いと思います。
オーブンとグリルには、それぞれ得意分野や仕上がりの違いがあるので、
調理したいメニューによって使い分けることが大切です。
そこで今回は、オーブンとグリルの違いを解説します。
使い分けのコツや注意点、それぞれに適した料理の一覧も紹介しますので、参考にしてください。
オーブンとグリルの違いは?【加熱方法・焼き方に違いあり】
オーブンとグリルの違いは、加熱方法と焼き方にあります。オーブンは熱で食材を包み込みつつじっくりと焼き上げ、グリルは食材に焼き目を入れて香ばしく仕上げられるのが特徴です。ここでは、それぞれの違いについて解説します。
オーブン:熱で食材を包み込みじっくりと焼き上げる
オーブンは、発生した熱が庫内を対流し全体を温めるため、食材に熱をじっくりと入れられる特徴があります。全体から熱が加わり均一に焼き上げられるため、一箇所が部分的に焦げることは殆どありません。
庫内が2段に分かれているオーブンであっても、熱が全体にいきわたるため、大量の調理にも向いています。パーティなどで多くの料理を作る必要があるときにも重宝します。
また、オーブンには、食材を入れてスタートするだけで調理完了まで自動で行える、便利な自動メニュー機能があります。普段料理をしない人にとっても扱いやすいため、料理初心者の方にもおすすめです。

グリル:食材に焼き目を入れて香ばしく焼き上げる
上部、もしくは上下部から直接食材を温めるのがグリルです。直火に近い加熱ができるため、焼き目を作りやすいという特徴があります。また、予熱の必要がなく短時間で熱を加えられるところがオーブンと異なります。
直火に近い特性から、食材の中まで火を通すには時間がかかり、焼きムラができやすいです。そのため、短時間で調理できる肉や魚などに適しています。

オーブンとグリルの使い分け・使い方のコツ
オーブンとグリルの使い分けのコツは以下の通りです。
どちらの調理機器も、上手に使いこなすと料理の幅が広がります。ここからは、それぞれのコツと注意点について解説します。
中まで火を通すときは「オーブン」
あらかじめ庫内の温度を上げることを「予熱」と言い、オーブンは予熱することで、数分で庫内を高温にできるという特徴があります。そのため、食材が大きく、中まで火を通したいときはオーブンでの調理が向いています。
例えばローストビーフやチャーシューなども手軽に作れます。複数の肉のかたまりを焼く場合は、同じ大きさにそろえるのがコツです。同じペースで加熱されるため、仕上がりも均一になりやすくなります。
また、食材と食器の間に適度なすき間を作るのもポイントです。「熱が循環しやすくなる」「食材の水分が抜けやすくなる」など効果が得られ、より美味しく仕上げられるでしょう。

表面を焼き上げるときは「グリル」
オーブンよりも短時間の調理に向いているのがグリルです。焼き目を作りやすいため、料理に香ばしさをプラスできます。
グリルといえば焼き魚の調理が一般的ですが、他にも野菜の調理にも適しています。アスパラガスやナス、きのこ類などをグリルで調理すると、適度に水分が抜け甘みが増し、香ばしい風味を加えられます。
オーブンでも調理可能なピザであっても、グリルで焼けばカリッとした仕上がりにできるでしょう。表面を焼き上げるという特徴を生かすことで、オーブンとは違った楽しみ方ができます。

注意点:どちらも耐熱性のない容器を使用すると変形する
オーブンやグリルで調理する際は、必ず耐熱性のプレートを使用しましょう。耐熱性のない容器で調理してしまうと、変形したり割れたりする可能性があります。
また、庫内に食材や油くずを残していると発火の原因になるため、調理後の掃除は必須です。オーブンやグリルに付属しているプレートであれば、フッ素樹脂加工されていることが多く、洗う際も手間がかかりません。
また、オーブンもグリルも長時間連続で使用するのも避けましょう。過度に熱負荷をかけ続けることは、機器の寿命を縮める要因になります。
オーブンとグリルに適した料理一覧
以下はオーブンとグリル、それぞれに適した料理の一覧です。
◯オーブン
・ローストチキン:食材に厚みがあってもしっかり加熱可能
・グラタン:ホワイトソースをかけた中身までしっかり加熱可能
・ケーキ/クッキー:オーブンは温度調節が可能で、お菓子作りにも適切
・ベイクドポテト:じゃがいもを丸ごと加熱し、ホクホク食感
◯グリル
・魚料理:置くまで火が伝わるように、重ねずに並べます
・トースト:すぐに焼き上がるうえに、サクッと仕上がります
・ギョーザ/揚げ物:表面を焼きながら衣の余分な水分を飛ばし、カリッと仕上がります
・ステーキ:表面はカリッと、中はジューシーに仕上げられます
・焼きおにぎり:しょう油やみそで香ばしくなります
料理したいメニューに合わせて、オーブンとグリルを使い分けましょう。
おすすめのオーブン5選・グリル3選!
ここでは、料理におすすめのオーブンとグリルを紹介します。それぞれを比較してみて、自分に合った機器を見つけてみましょう。
電子レンジやオーブンレンジの選び方については「▶電子レンジ・オーブンレンジの選び方をご紹介!ライフスタイル別おすすめレンジも」をご覧ください。
おすすめオーブン一覧5選

シャープ|SHARP オーブンレンジ ホワイト RE-F165W
本体重量 | 約13.0kg |
容量 | 16L |
外形サイズ(幅×高さ×奥行) | 455×282×341mm |
庫内寸法(幅×高さ×奥行) | 278×180×284mm |
ドアタイプ | ヨコ開き |
レンジ出力 | 650W/500W/200W相当 |
トースト機能 | あり |
オーブン温度 | 100〜200℃ |
レシピ数 | 13 |
自動メニュー数 | 7 |

ハイアール|Haier オーブンレンジ ブラック JM-WFVH26A(K)
本体重量 | 16.7kg |
容量 | 26L |
外形サイズ(幅×高さ×奥行) | 480×357×390mm |
庫内寸法(幅×高さ×奥行) | 384×222×323mm |
ドアタイプ | タテ開き |
レンジ出力 | 1000W/600W/500W/200W/100W相当 |
トースト機能 | あり |
オーブン温度 | 100〜250℃ |
レシピ数 | 32 |
自動メニュー数 | 23 |

パナソニック|Panasonic オーブンレンジ ブラック NE-MS4C-K
本体重量 | 14.2Kg |
容量 | 26L |
外形サイズ(幅×高さ×奥行) | 470×350×390mm |
庫内寸法(幅×高さ×奥行) | 370×206×335mm |
ドアタイプ | タテ開き |
レンジ出力 | 1000W(高周波出力1000Wは短時間高出力機能(最大3分)であり、調理中自動的に600Wに切り換わります。) |
トースト機能 | あり |
オーブン温度 | 100〜250℃ |
レシピ数 | 67 |
自動メニュー数 | 51 |

パナソニック|Panasonic オーブンレンジ ビストロ オフホワイト NE-BS5C-W
本体重量 | 14.7kg |
容量 | 26L |
外形サイズ(幅×高さ×奥行) | 470×350×390mm |
庫内寸法(幅×高さ×奥行) | 370×335×209mm |
ドアタイプ | タテ開き |
レンジ出力 | 1000W(高周波出力1000Wは短時間高出力機能(最大3分)であり、調理中自動的に600Wに切り換わります。) |
トースト機能 | あり |
オーブン温度 | 80〜250℃ |
レシピ数 | 81 |
自動メニュー数 | 55 |

東芝|TOSHIBA 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム グランブラック ER-D7000A-K
本体重量 | 約21kg |
容量 | 30L |
外形サイズ(幅×高さ×奥行) | 498×396×399mm |
庫内寸法(幅×高さ×奥行) | 394×232×314mm |
ドアタイプ | タテ開き |
レンジ出力 | 1000W/600W/500W/200W相当/100W相当 |
トースト機能 | あり |
オーブン温度 | 100〜300℃・350℃ |
レシピ数 | 514 |
自動メニュー数 | 484 |
おすすめグリル一覧3選

ピーコック|Peacock コンパクトグリル鍋 WGV-A60-ASM【rb_cooking_cpn】
本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 207×304×264mm |
タイプ | 卓上タイプ |
プレート加工 | フッ素コーティング |

バーベクック|Barbecook 卓上コンパクトチャコールグリル カルロ(イエロー)2235925000
本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 435×335×235mm |
タイプ | 卓上タイプ |
プレート加工 | 表記なし |

ドウシシャ|DOSHISHA DUO GRILL evercook DECO HPY-121
本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 80×420×300mm |
タイプ | 卓上タイプ |
プレート加工 | フッ素加工 |
オーブンとグリルは加熱方法や焼き方に違いがあり、それぞれ得意とする料理が異なります。オーブンは大きな食材を均一に加熱するのに適しており、グリルは焼き魚や焼き目をつける料理に向いています。
どちらの機器も、耐熱の容器を用いるのが調理の際のポイントです。紹介した一覧から調理できるメニューを探して、オーブンやグリルを選んでみてください。
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オーブンとグリルの違いは何ですか?
加熱方法や焼き方に違いがあります。オーブンは熱でじっくりと焼き上げ、グリルは直火に近い焼き方で焼き目をつけやすい特徴があります。詳しくは「▶オーブンとグリルの違いは?【加熱方法・焼き方に違いあり】」をご参照ください。
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オーブンとグリルはどっちがいいですか?
大きな食材の中までしっかりと火を通すのであればオーブン、そこまで大きな食材でなく、香ばしく焼き上げたいときはグリルが適しています。どちらにも良いところがあるため、調理後の仕上がりをイメージして使い分けましょう。
詳しくは「▶オーブンとグリルの使い分け使い方のコツ」をご参照ください。