最低限必要な持ち物を状況別に解説
いつ起こるかわからない自然災害に備えて、防災リュックを準備しておきたいものの、
「中に何を入れておけばいいの?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、災害時に必要になる防災リュックの中身をリストアップし、
家族構成別の必需品も含めて詳しく解説します。
いざというときに慌てないよう、ぜひ参考にしてください。
目次
-
防災リュックとは?【災害に備えた持ち出し袋】
-
【最低限必要】防災リュックの中身リスト
-
水:水道休止を考えペットボトル3本は必要
-
食料品:日持ちする食料の蓄えが必要
-
貴重品:現金も入れておくと安心
-
簡易トイレ:待ち時間なくトイレを使用できる
-
救急道具:切り傷やねん挫などに対応できる
-
常備薬:スムーズな薬の服用につながる
-
着替え・下着:最低でも1~2日分の着替えが必要
-
懐中電灯:灯りの確保ができる
-
トイレットペーパー:汚れを拭き取るのに便利
-
軍手:何かを運ぶ際に役に立つ
-
携帯ラジオ:災害情報をキャッチできる
-
洗面用品:体を清潔に保つことができる
-
タオル:水分を拭き取るほか応急処置にも役立つ
-
モバイルバッテリー:スマホの使用時間を増やせる
-
雨具・防寒具:雨や風による体温低下を防ぐ
-
災害用ホイッスル:周囲に助けを呼ぶことができる
-
筆記用具・メモ帳:置手紙に役立つ
-
【家族構成別】防災リュックの中身リスト
-
防災リュックの選び方
-
身体に合った重さのものを選ぶ
-
反射板付きのものを選ぶ
-
防水加工付きのものを選ぶ
-
おすすめの防災リュック5選
防災リュックとは?【災害に備えた持ち出し袋】
防災リュックとは、災害発生時にすぐに持ち出せるよう、必要な日用品や食料品などをあらかじめ準備しておく持ち出し袋のことです。準備しておく数は、いざというときに素早く避難するため、家族1人につき1つ用意しておくことが理想的です。
また、避難所に救援物資が届くまでの数日間を乗り切れるよう、生活に必要な物資を入れておくことが重要です。形状は被災時に両手が自由に使える点から、リュック型が最も適しているでしょう。
置き場所は、緊急時にすぐ手に取れる玄関か、就寝中の災害にも対応できる寝室がおすすめです。また、季節や家族構成の変化に合わせて、定期的に中身を見直しましょう。

【最低限必要】防災リュックの中身リスト
災害時に最低限必要となる防災リュックの中身をリストアップしました。以下の項目を参考に、自分や家族に合わせた防災グッズを準備しましょう。
- ・水
- ・食料品
- ・貴重品
- ・簡易トイレ
- ・救急道具
- ・常備薬
- ・着替え・下着
- ・懐中電灯
- ・トイレットペーパー
- ・軍手
- ・携帯ラジオ
- ・洗面用品
- ・タオル
- ・モバイルバッテリー
- ・雨具・防寒具
- ・災害用ホイッスル
- ・筆記用具・メモ帳
ここでは、それぞれの防災グッズについて解説します。
家庭別のおすすめ防災グッズを確認したい場合は、 「▶防災グッズをリストで紹介!災害に備えるべきものをケース別に解説」の記事をご覧ください。
水:断水を考えペットボトル3本は必要
災害時は水道が止まる可能性が高いため、飲料水の確保が重要です。1人1日3リットルを目安に、最低でも500mlのペットボトルを3本(約1日分)はリュックに入れておきましょう。

ビクトリー|Victory 天然水 ピュアの森2リットルPET 1本
容量 | 2リットル |
本数 | 1本 |
食料品:日持ちする食料の蓄えが必要
非常食として、レトルト食品や缶詰、栄養補助食品などを備えておきましょう。缶詰など、水やお湯を使わずに調理ができ、長期保存が可能な食品を選ぶことがポイントです。

ファミリーライフ|Family-life サンヨー 今夜のおかず缶詰 5種セット
内容量 | 各70g(たっぷり五目野菜豆・ひじきふっくら煮・切り干し大根うま煮・たけのこやわらか煮)、50g(きんぴらごぼう) |
個数 | 各味3個、合計15個 |
貴重品:現金も入れておくと安心
家の鍵や通帳、財布、印鑑、身分証などの貴重品は、まとめて防災リュックに入れておくと安心です。また、災害時は電子決済が使えない可能性が高いので、千円札や100円玉、500円玉などの小銭を含めて1万円程度の現金も用意しておくとよいでしょう。
簡易トイレ:待ち時間なくトイレを使用できる
水道が止まったり、避難所のトイレが混雑して使えなかったりする状況に備えて、簡易トイレを用意しておきましょう。3回分程度を目安にリュックに入れておけば、長時間のトイレ待ちを避けられます。防臭力や吸収力が高く、後処理が簡単なタイプを選びましょう。

エスパック|S-PACK 非常用簡易トイレ1回分入 BIHOU ブラック
セット内容 | 本体袋、除菌消臭液、密封袋、説明書、ポケットティッシュ(※水に流せません) |
内容量 | 1回分 |

ゴトウ|GOTO 非常用トイレ抗菌脱臭シムレット10回分
セット内容 | 凝固剤(抗菌・脱臭剤)×10個 処理袋(半透明)×1枚 トイレ袋(黒)×10枚 |
内容量 | 10回分 |
救急道具:切り傷や捻挫などに対応できる
災害時のケガに備えて、包帯・ばんそうこう・テープ・消毒液などの基本的な救急用品をそろえておきましょう。家族の人数分用意するのがベストです。市販されている救急用品のセットは、最低限のアイテムがまとめられていて便利です。

マツヨシ|Matsuyoshi 救急バッグセット(少人数用) MY-4740
構成品 | 三角巾・大(1枚)、ガーゼ30cm×1m(2枚)、脱脂綿8×16cm・10g(1コ)、サージカルテープ12mm(1コ)、伸縮包帯(1コ)、貼る包帯・大(1コ)、絆創膏10枚入(1箱)、毛抜き、ハサミ、ピンセット、救急バッグ |
バッグ寸法 | W220×D90×H150mm |
常備薬:スムーズな薬の服用につながる
災害時は、かかりつけの病院から薬を処方してもらうのが難しくなる可能性があります。普段服用している薬がある場合は、数日分を防災リュックに入れておくと安心です。
おくすり手帳を所持していれば、災害時に処方箋がなくても、普段服用している薬を処方してもらえることもあります。
着替え・下着:最低でも1~2日分の着替えが必要
避難所で数日過ごす場合、衛生面から着替えが必要になるので、最低でも1~2日分の着替えと下着を用意しておくのがおすすめです。また、定期的に季節に合った衣類に入れ替えましょう。
懐中電灯:灯りの確保ができる
停電時や夜間の避難に備えて、懐中電灯は必須アイテムです。足元を照らして安全を確保できるほか、周囲に自分の位置を知らせる役割も果たします。予備の電池も忘れずに入れておきましょう。

オーム電機|OHM ELECTRIC LEDズームライトレッドカイザースライドフォーカス 1100ルーメン LHA-KS331PZ-K2
本体サイズ(高さ×幅×奥行) | (約)長さ50×高さ178mm |
本体重量 | 290g |
明るさ | 1100lm |
調光機能 | 無段階調光機能付き |
電源 | 単3形乾電池3本(別売) |
連続使用時間 | 約1.5時間〜39時間 |
耐水耐塵 | IP66 |

ジェントス|GENTOS LEDフラッシュライト レクシード RX-344D
本体サイズ(高さ×幅×奥行) | φ38.0×129.1mm |
本体重量 | 約167g(電池含む) |
明るさ | 560ルーメン(Maxモード時)/ 330ルーメン(Highモード時)/ 160ルーメン(Midモード時)/ 30ルーメン(Ecoモード時) |
電源 | 単4形アルカリ電池×4本 |
連続使用時間 | 2時間(Maxモード)/ 4時間(Highモード)/ 8時間(Midモード)/ 47時間(Ecoモード) |
トイレットペーパー:汚れを拭き取るのに便利
トイレットペーパーは、本来の用途以外にもティッシュの代わりや手を拭く、汚れを拭くなど、さまざまな用途に使えます。最後にゴミにならないよう、芯のないタイプがおすすめです。
軍手:何かを運ぶ際に役に立つ
災害時の作業や物資の運搬時に、手を保護するために軍手が役立ちます。がれきから手を守るだけでなく、寒さ対策にもなります。作業用手袋や革手袋はより丈夫で破れにくいため、ひとつあると安心です。

おたふく手袋|OTAFUKU GLOVE 日本一軍手 ホワイト 5
サイズ | フリーサイズ |
入数 | 12双 |

トラスコ中山|TRUSCO NAKAYAMA 純綿OD色軍手 12組入 TCG-OD
サイズ | フリーサイズ |
入数 | 12双 |
携帯ラジオ:災害情報をキャッチできる
状況が変わりやすく、電気が確保しづらい災害時には、リアルタイムで災害情報を入手するために、携帯ラジオは欠かせません。スマホは充電の制限があるので、連絡用として使い、ラジオは災害情報収集専用として活用するのがおすすめです。

パナソニック|Panasonic 携帯ラジオ シルバー RF-P155
本体サイズ(H×W×D) mm | 68×115×28 |
本体重量 | 162g(電池含む)/113g(電池含まず) |
受信バンド | AM/FM |
出力 | 125mW |
使用電池 | DC 3V 単3×2 |

東芝|TOSHIBA LEDライト付きホームラジオ シルバー TY-HR4-S
本体サイズ(H×W×D) mm | 130×214×60(突起物含まず) |
本体重量 | 約635g(乾電池・肩ベルト含まず) |
受信バンド | AM/FM |
出力 | 700mW |
使用電池 | 単1形×3本 |
洗面用品:体を清潔に保つことができる
歯ブラシ、歯磨き粉などの基本的な洗面用品は、避難生活での衛生管理に重要です。水のいらないシャンプーがあると、入浴できない状況でも頭髪を清潔に保てるでしょう。
タオル:水分を拭き取るほか応急処置にも役立つ
タオルは水や汚れを拭き取るだけでなく、ケガの応急処置にも使えるため、1枚はリュックに入れておくと重宝します。防寒具や敷物としても活用できる万能アイテムです。
モバイルバッテリー:スマホの使用時間を増やせる
災害時に家族や友人に連絡する必要があり、スマホの電池切れは避けた方が良いので、モバイルバッテリーを用意しておくと安心です。できるだけ容量の多いものを選びましょう。

アイリスオーヤマ|IRIS OHYAMA IRIS 517827 モバイルバッテリー IPB−A1001−W ホワイト IPB-A1001-W
サイズ | 幅(mm):73/奥行(mm):26/高さ(mm):100 |
セット内容 | USB-A-micro-Bケーブル (約120mm) |
雨具・防寒具:雨や風による体温低下を防ぐ
突然の雨や寒さから身を守るため、雨具や防寒具は必須です。コンパクトに畳めるタイプを選ぶと、かさばらずに済みます。

アイリスオーヤマ|IRIS OHYAMA 防寒保温シート (ブランケット型) JTH-1419
サイズ | 140×190cm |
付属 | 携帯に便利な専用ポーチ付 |
災害用ホイッスル:周囲に助けを呼ぶことができる
声が届かない場所に閉じ込められてしまった場合、ホイッスルで助けを呼ぶことができます。小さくて軽いため、常に身につけられます。

モルテン|molten 電子ホイッスル 黄 RA0010-Y
サイズ・重量・素材 | サイズ:長さ13.5×幅3.7cm 重量:90g(乾電池除く) 素材:ABS樹脂 |
音の大きさ | 音の大きさ:100dB(1m) |

旭電機化成|ASAHI electrochemical ミニホイッスル ABO-08 BL ブルー
サイズ・重量・素材 | 素材:アルミ |
筆記用具・メモ帳:置手紙に役立つ
スマホで連絡が取れないときでも、避難所で情報を記録して、家族に安全を伝える際に使えます。メモは防水タイプを選ぶと、雨や水に濡れても破れにくく丈夫です。
【家族構成別】防災リュックの中身リスト
家族構成によって、必要な防災グッズは変わってきます。以下に、小さい子ども、女性、高齢者がいる場合に追加で準備すべきアイテムをリストアップしました。
◆小さい子どもがいる場合
- ・子ども用おむつ
- ・ミルク
- ・哺乳瓶
- ・離乳食
- ・抱っこひも
- ・お尻拭き
- ・子ども用の靴
- ・おもちゃ
ミルクはキューブタイプ、哺乳瓶は使い捨てタイプがおすすめです。また、遊び慣れたおもちゃがあると、慣れない環境でも安心できるでしょう。
◆女性がいる場合
- ・生理用品
- ・中身の見えないゴミ袋
- ・サニタリーショーツ
- ・笛またはブザー
生理用品は数日分、用意しておきましょう。避難所での不審者対策のため、防犯ブザーを入れておくのがおすすめです。
◆高齢者がいる場合
- ・大人用おむつ
- ・入れ歯
- ・洗浄剤
- ・杖
- ・老眼鏡
- ・常備薬(処方箋のコピーも)

防災リュックの選び方
適切な防災リュックを選ぶことで、災害時の負担を軽減できます。以下のポイントを参考に、自分に合ったリュックを選びましょう。
身体に合った重さのものを選ぶ
防災リュックは、体重の2割程度の重さを目安にすると、持ち運ぶ際の負担を軽減できます。高齢者の場合は、キャスター付きのリュックを選べば、転がしながら移動できるため便利です。
反射板付きのものを選ぶ
夜間や暗所での避難時では、周囲の人や車に自分の存在を知らせられる反射板付きのリュックが安全です。反射板が付いていないリュックでも、別で購入して取り付けることもできます。
防水加工付きのものを選ぶ
雨天時の避難に備えて、防水加工されたリュックを選びましょう。中身が濡れてしまうと、せっかく用意した防災グッズが使えなくなる可能性があります。防水加工がない場合は、リュック用の防水カバーやレインコートを併用するのもよいでしょう。
おすすめの防災リュック5選
ここでは、おすすめの防災リュックを5種類紹介します。使いやすいものを選んでください。

アーテック|Artec 防災リュック(ロゴあり) 白 52029
材質 | ポリエステル |
容量 | 22L |
付属品 | なし |

優美社|YUBISHA 水に浮く!防災リュック 防災頭巾+ホイッスル付
材質 | ウエットスーツ素材「EVA発泡材」を内蔵 |
重量 | 750g |
付属品 | 防災頭巾、ホイッスル |

ヤマゼン|YAMAZEN 防災バッグ 消耗品など30点セット YBG30R
重量 | 1.97kg |
付属品 | 懐中電灯ランタン(単3形乾電池×3本使用 ※別売り)、ホイッスル、レインポンチョ、サンダル(26cm)、アルミシート(90 ×180cm)、アルミブランケット(213×137cm)、エアまくら、非常用給水バッグ(5L用)、ペーパートレー×3枚、プラカップ×5個、割り箸×5膳、スプーン・フォークセット、ラップ(30ccm×20m)、アルミホイル(25cm×8m)、ボディタオル、歯ブラシ×3本、綿棒×20本、マスク×3枚、ティッシュペーパー、携帯用トイレ×3個、ポリ袋(45L)×3枚、ラバー手袋、圧縮袋、布テープ、2WAYドライバー、カッターナイフ、お薬ケース、小銭入れ袋(10×16cm)、筆記用具セット(ボールペン、メモ帳) |

アイリスオーヤマ|IRIS OHYAMA 防災リュックセット 1人用 食品無し 33点 ブラック BRS-33-B
サイズ | 外形寸法(mm)幅: 320 外形寸法(mm)奥行: 160 外形寸法(mm)高さ: 430 |
材質 | ポリエステル |
容量 | 26L |
付属品 | 避難用リュック(26L)、懐中電灯、ホイッスル、レインポンチョ、防水スマホ袋、EVAサンダル(26cm)、アルミシート、アルミブランケット、エア枕、ボディタオル、歯ブラシ、綿棒、マスク、ティッシュペーパー、携帯用トイレ、ポリ袋、使い捨て下着、お薬ケース、圧縮袋、非常用給水バッグ、ペーパートレー、プラカップ、割りばし、スプーン・フォークセット、ラップ、アルミホイル、ラバー手袋、布テープ、2WAYドライバー、カッターナイフ、筆記用具セット、ルーペ、小銭入れ袋、災害時の準備用品リストなどが載った防災マニュアル付 |

アイリスオーヤマ|IRIS OHYAMA 防災セット 1人用27点 BS1-27
サイズ | 34×17×48cm |
容量 | 約26L |
重量 | 付属品収納時の総重要:約12kg |
付属品 | 避難用リュック、ウォータータンク、紙皿3枚、プラカップ5個、割りばし3膳、スプーン・フォークセット1セット、ラップ、懐中電灯ランタン、エア枕、保温アルミシート、携帯トイレ3個入、マスク7枚入、除菌ハンディウェット10枚×1セット、からだふき50枚入り、歯ブラシ3本、綿棒20本、タオル、ティッシュ、レインポンチョ、2WAYドライバー、カッター、防水スマホ袋、サンダル、ラバー手袋、ホイッスル、筆記用具セット、ポリ袋3枚、防災マニュアル |
防災リュックの中身には数日分の水や食料などを入れ、家族1人に1つのリュックを用意しておくのが理想です。本記事で紹介した必需品リストを参考に、自分や家族の状況に合わせた防災グッズをそろえておきましょう。
定期的に中身をチェックし、消費期限や季節に応じて入れ替えることも忘れずに。また、家族全員で防災リュックの置き場所や中身を確認し、緊急時の行動計画を話し合っておくことをおすすめします。
「備えあれば憂いなし」の言葉通り、今日からでも防災リュックの準備を始めてみてはいかがでしょうか。家族の安全を守るための第一歩として、ぜひ取り組んでみてください。
-
防災リュックには最低限何を入れておくべきですか?
防災リュックには水、食料品、貴重品、簡易トイレ、救急道具などが最低限必要です。詳しくは「▶【最低限必要】防災リュックの中身リスト」の項目をご参照ください。
-
小さな子どもがいる家庭の防災リュックには何を追加すべきですか?
小さな子どもがいる家庭では、おむつ、ミルク、哺乳瓶、離乳食、抱っこひもなどを追加で用意する必要があります。詳細は「▶【家族構成別】防災リュックの中身リスト」の項目をご参照ください。